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2011-05-04-Wed-23:21

水でできたラクダにのって

水でできたラクダにのって
燃える砂漠を さまよっていました
泉よりも澄んで
今にも碧空に溶けてしまいそうな
ヒトコブラクダに またがって
すり切れた地図にはない
大海原を求めて さすらっていました

ラクダの毛並を撫でると
懐かしい夜の汐の匂いが
手首に絡むように 蘇りました
溺れてもいいから
帰りたい場所が
かの海で 轟いていました

本当に捜しているものは
指先で慈しめるほどの距離で
潤んでいるかもしれないのに
なんで こんなにも 罪深く
駆り立てられていくのでしょう

水でできたラクダにのって
眩い砂丘を さまよっていました
羅針盤は狂おしく回って
幻のようなものが
この身を抱きしめて離しません

水でできたラクダにのって
焼ける砂丘を さまよっていました
この声も この眼差しも
目的地をまっすぐ指せないほど渇いて
足跡が・.・.と
熱砂に落とされては 煙に消されるたびに
きゃしゃな四肢は ますます透きとおっていって

水でできたラクダにのって
燃える砂漠を さまよってきました。

ラクダの
涼やかな眸が
固く閉じられた刹那
ターコイズブルーの空はもう
彼にしか見えないほど
大波をおこして

「これからはその足で
 ほんとうの心を
 さがしにいきなさい」 と

永らく歩ませた
かなしみが
ひとすじの風となって
わたしのくずおれた背中を
後押しします


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