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2011-05-16-Mon-23:23

コマツナ

去年、コマツナを収穫してから放っていたプランターに、二月、いつの間にか雑草が生えて、三月、四月と、月を重ねるごとに、雑草は我が物顔で、どんどんプランターを埋めつくして、

「ここの土はお前のものじゃないよ」

雑草があまりにも暢気に、陽射しを欲しいままにしているので、ついつい爪はじきしたくなったけれど、意識とは裏腹に、人差し指に軽い稲妻のようなものが走る。

そういうわたしの体は
誰のものなのだろう。

体内を駆けめぐる風も、河も、くちびるの彼方へ唄となって消えて止まない。
わたしは河のほとりを耕して、むしゃむしゃ食べ尽くしてしまったコマツナをもう一度植えようとしたけれど、お腹の中にも青虫のようなくちびるがあるみたいだ。
コマツナを頬張った青虫は、さなぎ、蝶と、みるみる変貌を遂げて、天高く麟粉をまき散らして羽ばたいている。

今はもう五月。
蝶を目で追って、虹色の木蔭を仰いでいると、飲み込んだつもりになっていたものに、凌駕されていることに気づく。
地平線はくるりと、わたしもプランターの雑草も取り囲んで、同じ皿の上に盛り合わせている。

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