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2011-11-05-Sat-00:00

秋桜

赤い夕焼けを
薬指で すくって
唇に紅をさしましょう

これ以上
彩らなくても
胸の内から華やいで

あなたの名を
口に灯しただけで
微熱が伝わってしまいそう

変ね

あなたの前では
つぼみのような少女に戻って
銀河のはじまりまで
手をつないでいきたくなります

ふたりを抱く
あかね空も はなの海も
歩くそばから
散り果てようとしているのに





(Seasons-plus-2011年秋号 掲載作品)
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2011-11-05-Sat-00:00

青林檎

君の望みが
生まれながらに青いまま
実を結びますように

都会中の
匂いを消された樹々が
冷ややかに燃えて
やがて世界が
無色の灰を散らしたとしても

君は芯に
海を血しぶかせたまま
アスファルトの
混乱した道を
まっすぐ駆けていけますように

 空が、高みに逃げていく
 木枯らしが、鋭く研がれていく

 君は喉に
 切っ先を、突きつけられても
 足元の星をあきらめたくないと、うたう

君の望みが
永遠につづくように青いまま
実を結びますように

完熟しない色も
いとしく歪なところも
そのままに

熱く
透きとっていく
吐息の果てにある
大海原に
還っていけますように





(Seasons-plus-2011年秋号 掲載作品)
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