--------------:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006-02-28-Tue-23:03

汲む-茨木のり子さんに-

大人になりたくない と
純粋に逃げ続けた頃は通り過ぎ
大人になれない と
不透明な迷路で行き詰まった頃に
私はあなたの詩にえぐられました

 初々しさが大切なの
 人に対しても世の中に対しても
 人を人とも思わなくなったとき
 堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
 隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました

あなたがかつて見すかされた ことばに
私も見すかされて どきんとしました

大人になってもどぎまぎしたっていいんですね
私は人からよく見える道ばかり進もうとしていたから
かえって自らを迷路に押し込めていた
人は背比べをするものではなく
その違いをいとおしむものであり
そして風は こころを外にむかってひらくほど
たえず違う唄を連れてくる きっと……
あなたの亡くなられた二月の気高い空の下
アンテナをふるふる震わせては
今もなおその意味を
ひっそり汲んでいるのです



(参考作品)
茨木のり子「汲む-Y・Yに-」

故・茨木のり子さんに寄せて、追悼の意を込めて書かせて頂きました。
心よりお悔み申し上げます。
スポンサーサイト
2006-02-23-Thu-23:21

アトリエ・サバンナ

赤と青を混ぜたら
いつか二人で手を繋いで飛んだ
有明けの紫の空になり

青と黄を混ぜたら
いつか二人で脚を絡ませて泳いだ
底無しの緑の森になる

私と君は
天を指す草原、地を進む雨足のように
求め合っても
地平線を越えられないでいるけど

本当は宇宙に浮かぶ水の惑星で
心の色を滲ませては新たな色を産み出して
未知なる世界を描いているのかもしれないと
たった今、気づいた

 (風には草の匂い

 (土には雨の潤い

肌を密に重ねたところは
地平線の彼方のように見えなくても
肢体の奥では
ヒトとして初めて走った
サバンナの記憶が揺り動かされているんだ
2006-02-18-Sat-20:51

現代詩フォーラム

今月に入ってから実生活で忙しくしているため、なかなか詩が書けていません。
他の方の詩もじっくり読めていないし、サイト巡りもしていません。
そんな訳でいつも覗いて下さっている方、本当にごめんなさいっ!

ところで、先月からひそかに現代詩フォーラムでも活動しています。
現Fには知り合いの方が何人も投稿されているので、忙しくしているとき、感想は書けなくてもポイントを付けてアピールしたいと思ったのが、入会のきっかけでした。
で、せっかくだから、自分の詩も少しずつ投稿しているのですけど・・・
これが結構、面白いです。
現Fでは縦書きの文をアップすることも出来るので、自分の詩なのに初めて見るような詩に感じることがあります。
ちなみに何作かURLを載せておきますので、興味がある方はクリックしてみてくださいね。


きねんび
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=63019

涙が泣くと
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=61002
2006-02-08-Wed-20:39

心からはじまり、心におわろう。

あいされたい
きれいに見られたいと思って
心を宝石で飾り立てても
光の底に泥沼がよどむでしょう

あいされたい
つよく見られたいと思って
心を両刃の剣で守っても
自らも世界も黒い血でむせぶでしょう

喜びの種からは喜びの木が
悲しみの種からは悲しみの木が
太陽の手に育まれて
次の種にかえるなら

あいされたい、という
見せかけの言葉を裏返して
あいしたい、という
生まれたての瞳のような心を開いて

心からはじまり、心におわろう。

そして再び
ささやかな欲さえも
しなやかな枝にかえて
天に包まれるように
HOME
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。