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2006-01-29-Sun-20:19

エスケープ

世界がスッと聞き耳を立てるから
私は黒猫になって逃げる

トレモロしはじめる胸の高鳴りと
アスファルトを飛び跳ねる
肉球のリズムが重なって
不思議な旋律を描くから
誰にも本音を捕まえられたりしない

ところが探偵の君だけは
行く先々で手を差し伸べるので

逃げようにも逃げられない
君へ君へ転がっていく
本音をさらして

月明かりの下
君の前だけで
私はひとりの女にもどる
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2006-01-26-Thu-21:47

MAGICAL MYSTERY TOUR

-運転室-

ミステリーツアーの
ほんとうの行先は
汽車の運転手さえ
知らない
 
行先はレール任せなので
運転手は楽譜を前に
指揮を振っている
振りをしているに過ぎない

楽譜には
汽車にも心があることは
書かれていないので

運転手は知らない
汽車もアドリブを起こして
脱線する可能性があることを



-1号車-

GOO GOO G'JOOB__と
石炭の熱く焼ける臭い
HOA__と
蒸気の押し寄せる匂い

汽車の壁の裏側にも
皮膚の裏側にも
鼓動を予感しながら
青年は座席の石となる

僕は二人称なのか三人称なのか
葛藤の狭間
自分を求める気持ちは
車輪を動かして



-2号車-

「とこやさん」
「ぎんこう」
「しょうぼうしゃ」

車窓を開けて
早送りで流れる風景
を 指差して

母親は
息子に
言葉を教える

言葉は早送りされたまま
息子の中で歪んだ地図となって

成長の土台となる



-3号車-

「自分なんて
何処にもいないもん」
が 口癖の少女

苺のルージュを塗りなおしても
そこに故郷の血が滲んでいることさえ
味わえない



-4号車-

汽車の上の愚か者は
大きく開いた心の眼で
レールの先を見ようとする

旅のカラクリを
伝えようとすればするほど
愚か者は人の輪から外れて
声は体の内へ向けられる

煙が迫り来ると
眼から辛い涙がこぼれ
声は小骨となって喉を刺す

・・・このまま
汽車から飛び下りたら
ほんとうの愚か者に
なってしまうのだろうか



-5号車-

誰もいない

汽車のネジの雨が
降るのを見て

乗客はみんな逃げたけど

どの車両に行っても
危ないに違いない



-車掌室-

「こんにちは」と
「さようなら」するために
旅しているのだろうか

目まぐるしく過ぎ去る風景に
車掌は想う

やがて
自分の頭の上にも
ネジの雨が降るだろう

それでも

「さようなら」の果てに
帰るところがあるから

旅しているのかもしれない
2006-01-26-Thu-21:39

マリーとアルルカン

マリーは落し物をしてしまった
落としたという記憶まで
ほとんど無くしてしまったので
マリーの心は赤い三日月となってしまった
アルルカンは蒼い流れ星をお手玉にして
冗談を飛ばすものの
流れ星を掴み損ねては
大袈裟に嘆く姿の方が可笑しくて
マリーは吹き出しそうになった、が
アルルカンの仮面の下から
静かな涙が零れるのを見て
マリーは無くしたはずの記憶を
激しく揺さぶられた
(落し物など
思い出さなければいいのに)
と 影で願うアルルカンと
(この仮面の下に
落し物をしたのかも知れない)
と 気づきはじめたマリーの間を
冷たい風が突き抜けては
暖かく包んでいた
2006-01-16-Mon-23:31

恋愛

恋とは
 自分にないものを
 求めることなら

愛とは
 自分にあるものを
 抱きしめることでしょうか


「愛し合う」とは
 言うけど

「恋し合う」とは
 言わない



あなたを
抱きしめていたら
 あなたの中で
 わたしの海が
 満たされていくのを
 感じて
 泣きたくなった


あなたが
抱きしめている
 わたしの中にも
 あなたの海が
 満たされていくのを
 感じて――



あなたを
愛している

 あなたも
 わたしも
 分らなくなるくらい
2006-01-10-Tue-23:52

歌の土壌

私は合唱をやっています。
近々独唱のテストがあるため、今はその練習の真っ最中です。
今度歌うのは、イタリア語の曲。
昨年度は、ドイツ語の曲を歌いました。

ところで、歌をうたっていると、歌はその生まれた土地を、よく現していると感じることがあります。
例えば、イタリア語の曲は、明るく澄んだ響きのものが多いし、ドイツ語の曲は、重厚な響きのものが多いです。
私はイタリアもドイツも、行ったことがないけど、歌を歌っているだけで、その土地を旅した気分になります。
(経済的に、得した気分かも)
そしてそれは、日本においてもそうです。
北海道だったら「ソーラン節」、新潟だったら「佐渡おけさ」、富山「こきりこ」、沖縄「てぃんさぐの花」等々・・・
民謡はその土地を、詞と響きでもって描いています。

さて、そんなことを考えているうちに、ふと思ったことがありました。
詩人においても、同じことが言えるのではないかって。
私は私を土壌として、言の葉を育んでいます。
誰もがその人にしかない言の葉を、育んでいるのだと思います。
言の葉がその人を現すのだとしたら・・・
私は私という土壌を、豊かなものにしたいです。
2006-01-05-Thu-20:24

小鳥もよろしく

「明けましておめでとう 
今年もよろしく」

と キーボードに打ち込んだつもりが

「小鳥もよろしく」

と 打ち間違えてしまった。

何回やっても
小鳥、小鳥と、小鳥が羽ばたいてしまうので
指を休めて、そっと深呼吸。

お正月だと言うのに雨模様で
曇り空の向こうにいる君へのメールも
流れるように書けなくて

それでも
キーボードに想いが降り注ぐたび
小鳥は掌から離れて飛び立とうとするので

(君と晴れた未来が見られますように)

そう 祈りをこめて
文字を打ち直して

小鳥の足にメールを結んで
送信ボタンを押す。


「明けましておめでとう 
今年もよろしく!!」
2006-01-05-Thu-20:18

おもみ

紙一葉の重みは
風に飛ばされるほどだけど
そこに詩が綴られたとき
人の生に響くほどの
力をもつことがある

詩よ
天の恵みを浴びて
我の中に実るもの
いつかはたれかの鳩尾深く
炎(ほむら)立てて芽生えよ

2006-01-01-Sun-23:36

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ところで今日、「お日さま生まれ」のカウンタが10000hitしました!
多くの人に来て頂けるサイト、というよりも、一人の人の心に残るサイトを目指して運営してきたので、カウンタの数字にこだわることもなかったのだけれど、それでも10000という数字だけは憧れていました。
何でだろう?桁が上にあがるからかな?
いずれにしても、沢山の人の思いが形になったものだと感じています。

10000hitを記念して、年賀状と合わせて記念カードを作りました。
HomePageの右下の「こちら」という文字をクリックすると見られるようになっています。
つたないものですが、保存するなどしてご自由にお持ち帰り下さいね。
(ただし、無断転載はご遠慮ください)

ちなみに、「お日さま生まれ」を開いたのが桜の季節だったので、桜のカードにしました。
桜、ほんとうに大好きです。

それにしても・・・
だれが10000を当てたんだろう?
一応、写真詩を作って個人的にプレゼントしようかな・・・と思っていたので、もしよかったらBBSやブログやメールなどで報告頂けると嬉しいです。
(でも、大したものは作れないので期待しないでください^^;)

なにはともあれ、本当にどうも有難うございました!
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